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観劇寸評 
ブログでも宣伝してました入江田翔太くんのライブ『本の森』を観に行きました。
その後ろで仕事の予定がキャンセルになり空いていましたので、中村JAPANの『筋肉伝説』もハシゴ。

この2つが非常に対照的だったので、文章に残しておこうと思います。


まず前者。
クロースアップマジックの小品を演出を交えつつ見せて行き、全体で一つのテーマになっている形式。

後者。
体育館をいっぱいに使い、お客全員参加で楽しむ肉体芸。


前者はどれもよく作り込まれているんですが、頭の良い人が陥りがちなエラーをやっている、というのが雑感です。それは観客に高い知性と集中力を要求してしまう、ということです。

マジックの現象に全て「理由づけ」を行う。これは、なんの理由づけもせずに行ってきた前時代の演じ方に対して近年マジック界の流行りでもあります。しかし、このアプローチはお客に「想像させ」「気付かせる」ことが大事なのであって、演者自身が口で説明をしてしまうのはあまり過剰にやらない方がいいでしょう。

また、ぱっと判る現象が少なく、「かなり過去に起きたことまで憶えていないと不思議が成立しない」という場面が多いと思いました。手品は連続の中にあります。空の帽子を見せてから中から兎が出るから不思議なのであって、帽子が空であることを憶えていない、見ていないお客にとっては中から兎が出ても不思議でもなんでもないです。
その意味で、数分前にさりげなく起きた何かを細々記憶していないといけないというのは辛い。ノッドテクニック(説明省略)を使って想起させていますが、「え、あ、うん、そうだったかもね」というレベル。一言で言うと見終わって「疲れる」ショーでした。


…先輩風吹かせてこんなこと書いたら入江田くんに嫌われちゃいますかねー。僕にはできないすごいことをやっているし、方向は間違ってない。もっと洗練させて行って欲しいと思っています。


さて後者。
これは本当に本当にすごいショーでした。近年でもトップクラスに良かった。
内容は、過剰に難易度の高い肉体芸は少なく、危険を見せるハラハラ感も無いです。

ただ、「楽しい!!」「元気になる!!」。

音楽は全て作り込んであり、テンポが小気味よくノリが良い。自然に体が動く。
観客が一緒に踊れる簡単な踊りが要所要所で入り、声を出して体を一緒に動かせる。

ひとつの演技終わりの決まりポーズ時には次の演者がスタンバイして一緒にポーズをとっており、転換に掛かる時間が最小限。演者の立ち位置や動き位置が非常に「見えやすい」。ほどよく笑いのポイント、マジメなポイントが入り、盛り上がる所はどんどん盛り上がる。演じ手の緩急に心地良く身を任せられる。

親子チケットと地元優遇をしていて、実に多くのファミリーが家族みんなで楽しそうに見ていた。
きっと家に帰ってからも子どもは興奮してショーの話をし、親子の共通の話題、思い出になっただろう。

ショーを見終わって、「来たときより元気になって帰れる」。ショーとはかくあるべきと思いました。


両ショーが好対照だったと思うのは、ショーの優先順位・意識の置き方に差異がある、と感じたことです。

●ショーを作る上で最優先すべきこと
「見えやすい」
「聞こえやすい」
「判りやすい」
そして「心地良い」

これが、入江田くんのショーに欠けていました。
また、自分自身にも不足しているものと思い直したことです。



見た目に美しく、誰が見ても楽しめ、知性のある人には深みが判る。そんな風にしようと思っていて、自分は「家族みんなで楽しめる」「思わず体が動くリズム」というのは軽視してたなあ。


わー字ばっかり。
んじゃ僕が好きな、エントリーに関連した動画貼っとこう。何も知らんで見ても美しい絵柄、怖い絵柄が印象に残るが、知識があるともっと楽しめる、そんな動画。



→<解説



(具体的なこと書くと、メインテーブルはちゃんとした物にした方がいいです。またピンマイクは使った方がいい。全編声が聞こえないです。音響エラーは絶対ダメ。焼いたCD使うとかビックリした。メインテーブルのライトは下手の観客にとって邪魔です。観客とカードを捨てて行くのに手順が煩雑過ぎ、意味をつけ過ぎです。あそこはテンポよく行った方がいい。失敗している観客も少しいました。小人はもっと動きを感じさせる工夫をした方がいいです。見えない生き物・小動物が実在した場合、あんな芝居にはならないはず。小人との絡みは「手品と関係ない明らかなウソ」を入れることで笑いポイントにできると思いました。8冊目の本は、伏線としてそれより「薄い本」「厚すぎる本」などを見せ、ガラスの靴のようなぴったりのものを探している、とした方がいいです。それと小さいカードの箱納めなどがリフレインされるとかっこいいです。また、捜し物であるなら、求めている本がいつも身近にあったとする方が良いかもしれません。シメ挨拶など「マジックやってる身内向け」になってました。外部に開かれたショーとしてやるならNGと思います。)
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